【雑記】思い出のマーニーと日本的美

映画:思い出のマーニーを見た

この映画のテーマとして「許す」という概念がある

主人公は親友のマーニーに裏切られてもマーニーが"大好き"だからそれを許すのである

結果として2人はプラトニックラブに近い親友以上の親友となりえたのだ

この映画ではその許しを「美」として描いている

「許し=美」という価値観は大変日本的なものであると考えられる

日本のような集団主義的国家では個人の利益最大化は美徳とされず我が身を削っても、そして人から裏切られてもそれを飲み込む事でみんなが幸せになるならそれでよしとする

ブラック企業問題や「自死による償い」の概念がその例である

裏切られても親友を信じたマーニーの行動は現代の資本主義、競争社会で失われかけている我々日本人の本来の価値観を思い出させてくれるものであった

但し、日本古来の価値観がいいか悪いかは別である

中国、韓国、ロシア、アメリカと裏切りが多発し自分の利益しか考えない国々に囲まれた日本は外交の際、日本古来の価値観を捨てゲーム理論、交渉中を学び植民地化されないようにしなければこの美しい価値観自体が無くなってしまうのではなのだろうか