要約:マルクスが描き出した冷酷な体制 (The Inexorable System of Karl Marx) The Worldly Philosophers
The Worldly Philosophers の Chapter 6 の要約:
- 時は1848年、ヨーロッパ各地では君主制への反発が高まり反乱が勃発していたがそのまとまりのなさから鎮圧されてばっかりだった
- ヨーロッパの革命的情勢は切迫していく
- 「階級をなくそう!」と考えている共産主義者同盟は共産党宣言(The Communist Manifesto)を発表
- この宣言はマルクスとエンゲルによって書かれたもの
そもそもマルクスって誰?
- 大学で哲学を専攻
- 教授になろうとしたが考え方がリベラルすぎて却下される
- ジャーナリストになるも書いた新聞が原稿の法律とロシア皇帝を批判していたので発行中止になる
- この頃からジャーナリスト業のかたわらで政治と経済の勉強を始める
- パリでエンゲルに出会い二人で共産党宣言を執筆
- マルクスはどこに行っても活動家運動を絶やさなかったが一方で極貧であった
- ドイツの哲学者ヘーゲルの発想:新しい概念は対立するアイデアがぶつかった時に生まれる
- マルクスの発想:上に同意。さらにヘーゲルの発想を現実的にして世界の歴史を説明しようとした
- マルクスの発想:階級問題とサバイバルが人類史を説明する
- 生きるので精一杯だった時代=>資本家が労働者を支配する時代(マルクスの時代)=>?
- マルクスの発想:次の歴史は搾取されている労働者が資本家たちをぶっ倒すものだ!
- 労働家は資本家のために必要以上に長く働き、その利益は全て資本家に搾取されている!
- 資本家も資本家で競争のために生産の規模を無理やり広めて自分たちもあんまり儲からくなるレベルまで落ちてしまう
- みんなアンハッピー
- =>国がコントロールすれば良い!
↓マルクスの予想した資本主義のたどる道筋(だいたい当たってる)
- 経済の規模が広がれば利益は落ちる
- 利益が落ちれば企業は生存のためイノベーションを生み出そうとする
- 景気と不景気の波の中ビジネスは行われていく
- 大企業が中小企業を支配し圧迫する
- 最終的に労働家は資本家に勝利し資本主義はなくなる